ファッション甲子園からのお知らせ
ファッション甲子園2025ポスター等広報物原画が決定!!
第24回全国高等学校ファッションデザイン選手権大会(ファッション甲子園2025)ポスター等広報物原画審査会が行われました。今回、117作品(13校・8道県)の応募があり、その中から最優秀賞1点・優秀賞3点の合計4点が選出されました。最優秀賞に選ばれた作品は、ファッション甲子園2025のポスターをはじめとするすべての広報物に使用されます。
たくさんのご応募、ありがとうございました!!
受賞作品
優秀賞
神戸市立六甲アイランド高等学校松元 佳菜さん(3年)
タイトル:開花
作品アピールポイント:
こちらの作品は努力の形をテーマとしました。努力の形は人それぞれ異なっている事を表す為にそれぞれ色を別々にしています。色んな人の形が集まり1つの塊として人の手の上に乗っておりそれを大事に包み込もうとしています。
優秀賞
兵庫県立兵庫工業高等学校竹内 美純さん(2年)
タイトル:個性に変身
作品アピールポイント:
男女の服を混ぜました。どんな姿にも変身できるところを伝えるためリボンで表現しました。マネキンの服は濃い色を使い、背景を薄くすることでマネキンを目立たせました。
優秀賞
福岡県立香椎高等学校結城 百合香さん(1年)
タイトル:私のあふれ出る思い
作品アピールポイント:
私なりに、一つ一つのアイデアが一団となるように、小人を入れたり、カラーをカラフルにしたりと糸でつなぎ、女の子をかこむように描きました。また、今まで制作した努力の証として、布、定規、裁縫道具などを描いて、女の子が本当に好き!という気持ちを込めて、抱きしめるように描きました。
最優秀賞受賞者コメント
自分の作品が最優秀賞を受賞したと連絡を受けたとき、とても驚きました。最初は驚くばかりでしたが、後からぐん、と何かがこみあげてくるように感じました。素直にとても嬉しかった。作品に込めた想いが届くことが、こんなにも嬉しいものだとは知りませんでした。
この作品は人間と周りをしっかりとした黒の線で分けることで、他人との境界を表現しています。また、境界線の太さをばらばらにすることで、一人一人のプライベートな空間と距離を意識して関わることの難しさも表しています。人の形を曲げ、ぐねぐねと動いているようにすることで、あたかも踊っているようにみせています。私達は、見た目を自由にコントロールしているようで、実は外見に踊らされているのです。それはまるで悲劇のように、ということを表現しました。
(最優秀賞 福岡県立香椎高等学校 1年 山口 芽理さん)
総評及び最優秀賞作品講評
今年は例年に比べ少し表現に偏りが目立ちました。ファッション甲子園がテーマであり、またポスターのためのイラストであると言う前提が弱く、単独のイラスト的な作品が多く散見されました。ポスターの機能は何か、高校生のファッション甲子園をどの様に表現するかを考えてみてほしいです。
最優秀賞の作品は全体の色面構成と右側の背景とのバランスが大変良いです。また、具象表現と抽象表現もよく出来ています。表現されている形が人間のようでもあり、蝶のようにも感じられ、全体の表現にファッション性があります。構成力も力強さを感じます。
(石川善朗審査員/放送大学青森学習センター・八戸サテライトスペース所長)